DVDレンタル > 邦画 / ドラマ > 閉鎖病棟-それぞれの朝-

準新作

閉鎖病棟-それぞれの朝-

3.2点

監督：

平山秀幸

出演：

笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、坂東龍汰、平岩紙、綾田俊樹、森下能幸、水澤紳吾、駒木根隆介、大窪人衛、北村早樹子、大方斐紗子、村木仁、片岡礼子、山中崇、根岸季衣、ベンガル、高橋和也、木野花、渋川清彦、小林聡美

ジャンル：

邦画 / ドラマ

スポットレンタル価格：253円(税込)

帚木蓬生のベストセラー小説を笑福亭鶴瓶主演で平山秀幸監督が映画化したヒューマンドラマ。長野のとある精神科病院。死刑執行が失敗して生き長らえた秀丸、幻聴に苛むチュウさん、DVが原因で入院する由紀。3人は似た立場から心を通い合わせていく。PG12作品。

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閉鎖病棟-それぞれの朝-の作品情報

（作品情報に関するお問い合わせ）

レンタル開始日：

2020-05-13

制作年：

2019年

制作国：

日本

品番：

DRTD20324

制作：

脚本：

原作：

音楽：

収録時間：

116分

メーカー：

東映ビデオ

音声仕様：

日：ドルビーデジタル5.1ch

特典：

予告、TVスポット、メイキング

色：

カラー

字幕：

日（バリアフリー）

画面サイズ：

ワイド

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閉鎖病棟-それぞれの朝-のレビュー

現在4件のレビューが投稿されています。

レビュー総合評価

★3つ (3.2点)

評価分布

星5つ: (0)
星4つ: (1)
星3つ: (3)
星2つ: (0)
星1つ: (0)

作品の印象

作品の印象グラフ

3点 2020-05-20 DVDあかり (1755)

綾野剛、笑福亭鶴瓶、小松菜奈の渾身の演技。
心深く抉られてしまう物語だが、絶望に終わらず
再生への切なる想いが滲むエンディングであった。

ただ、監督平山秀幸は、人間ドラマとしての原作に惹かれたのであって、
精神科医療そのものとそれを取り巻く社会状況にはあまり興味があったとはとても思えず、
その描き方には賛否が割れるだろう。メインタイトルの「閉鎖病棟」よりもサブタイトルの
「それぞれの朝」こそがメインタイトルにふさわしいと感ずる作品であった。

原作者帚木蓬生は、東大仏文科を卒業後、テレビ業界で2年間勤務した後、九大医学部入学して
精神科医となり、精神科病院で診療部長を務めたこともある。その傍らで作家として活躍。
原作の「閉鎖病棟」は1994年に出版された。原作未読であるが、当然、その作品世界は
1994年当時までの日本の精神科医療の現状を踏まえたものであったろうと思う。
当時は、司法は責任能力を厳格に判断するもせずに重大な犯罪を犯した精神障害者を
精神科特例でもってマンパワーのない精神科病院に漫然と押しつけ続けていた。
いまは司法も責任能力をより厳格に判断するようにはなり、触法精神障害者を対象とする
医療観察法（2005年施行）も一応は整備された。
治療の面では、非定型抗精神病薬が日本で臨床使用されるようになったのは90年代後半。
社会全体としては依然として非常に根深いスティグマがあって遅々として進まず、
苛立ちを感ずることも多いが、この四半世紀の間に精神科医療の現状も
かなり変わってきてはいる。

この映画の作品世界は、原作の舞台福岡県を長野県に置き換え、時代設定もより現在へと
モディファイしているようなのだが、それが非常に中途半端で整合性がとりきれておらず、
いま現在の精神科入院医療としては違和感のある描写があることは指摘しておきたい。

1人が参考になったと評価しています。

3点 2020-03-11 茶雅丸 (1682)

精神病院で出くわす男女それぞれの顛末記。

原作は小説で時代設定は今を遡ること１９８０年代ぐらいの時期である。
映画化はこれで二回目であり平山秀幸監督が手掛けたということだがキャストが実力派揃いという印象を受ける。
なかでも鶴瓶、綾野、小松の三名が中心的な共演となっており劇中にてお互いにエールを贈るような仲睦まじい姿を堪能できるストーリーだった。

題字こそ「閉鎖」だが、実はこれ、まったく閉鎖されておらず患者が病棟の外に自由に行き来できてしまえるため野外撮影のシーンもある。否応なしに監獄にぶちこまれた「囚人もの」のような映画を想像すると肩透かしを食らいかねない。

無論、外出許可を得てのことだろうが、閉鎖とまではいかず世に知られている精神病棟の風景である。

この映画はどうやら芝居が全員「できる者だけ」を取りそろえたとみえる。なかでも一番の名演は誰だったか
を選ぶとするなら、全員がこれという弱点をみせないので甲乙つけがたい気もするが、わたしの見立てで
は綾野の芝居が一番かなぁと感じた。

綾野が演じた「幻聴」に苛む場面は迫真の演技であり群を抜いたシーンだった。
綾野は他作品でも「気の触れた男」を演じるのが得意みたいだったから本作でもその才をいかんなく発揮した。

総じていうと、この作品は悪くはないのだが全般的に地味であり盛大に興行が盛り上がるとは思えなかった。
現在を映したはずなのに昭和期のテイストが強めにでてしまい妙なノスタルジーすら感じる。
役者陣の芝居はよいのに病棟という舞台設定が活かしきれておらず消化不良なのかもしれない。

精神病患者とか精神病棟なんて例外中の例外、殆どの人にとっては無関係のシロモノ。ましてや映画などでわざわざ精神病うんぬんを観てもしょうがない。というふうに軽視されたり排斥されたりしがちだが、さにあらず。

本編では解説されていなかったが我が国は世界一精神病床数が多い。患者の五人に一人は精神病と言われている。また精神病者は数百万に達しており国民の４０人の１人ぐらいの割合で何らかの精神疾患を患う計算になる。なおかつ自殺率も日本は世界ランキングの上位国である。

映画ではそういう日本国民の深刻なメンタリティのへし折れについての全体像は詳解しない。あくまでも物語（事件性）に徹しており特定人物のやり取りだけが綴られていた。

採点するとしたら、精神病や病棟にまつわる説明不足の感が否めないものの、役者陣の生真面目な役づくりも手伝って人物のやり取りだけでもメークドラマとなっており、可もなく不可もなくで、おおよそ星三つぐらいか。

2人が参考になったと評価しています。

3点 2020-09-22 いづみ屋 (2268)

前半の、精神病院の閉鎖病棟の様子を描いたところは、真実性と迫力が感じられて、良いと思った。しかし、後半の鶴瓶が、小松菜奈のために犯罪を犯して裁判にかけられるところは、そのなりゆきも、法廷シーンも全くウソっぽくてだめだった。こういう題材なら、やはりよく取材して、専門家の監修も得て映画を作ってほしいと思う。

1人が参考になったと評価しています。

4点 2020-09-19 あきぴー (1280)

帚木蓬生の『閉鎖病棟』ってこんな内容だっけ？？？
まぁ、これはこれで良い映画だと思います。
内容的には非常に暗いですが、明日に希望の持てるエンディングが私好みです。