-
イットリメイク版の出来が良かったせいか、ちょっと残念。リメイク版のようにキッチリ過去と現在を分けていないので、行ったり来たりする見せ方はわかりにくい。キャストの個性もボンヤリ。ラストの対決もテレビ映画らしさ…(続きを読む)リメイク版の出来が良かったせいか、ちょっと残念。
リメイク版のようにキッチリ過去と現在を分けていないので、
行ったり来たりする見せ方はわかりにくい。
キャストの個性もボンヤリ。
ラストの対決もテレビ映画らしさが出ちゃったかな。
悪役のピエロの怖さもイマイチで、
敢えて、怖くないはずのピエロが実は怖い、ってしたいのかもしれませんが、
それも弱く、中途半端。
やっぱりこれを観てリメイクしたくなったのか・・・
そんな出来でした。
オリビア・ハッセーがゲストスターで出ていて、
一世を風靡したジュリエットが大人になった姿が見られます。 -
ヒトラーのための虐殺会議2001年の「謀議」というアメリカ・イギリス共同制作のテレビ映画があって、ケネス・ブラナー、スタンリー・トゥッチ、コリン・ファースらの名優が、「ヴァンゼー会議」の狂気を見事に演じていました。これはドイツの…(続きを読む)2001年の「謀議」というアメリカ・イギリス共同制作のテレビ映画があって、
ケネス・ブラナー、スタンリー・トゥッチ、コリン・ファースらの名優が、
「ヴァンゼー会議」の狂気を見事に演じていました。
これはドイツのテレビ映画で、映画の造りはほぼ同じなんですが、
ドイツとして「謀議」の虚構を正したい? のか、より地味でリアル?
懐疑派もいた、避けられないものだった、としたいのか・・・
ヒトラー政権の高官たち15名の秘密会議。
それぞれの思惑を秘めながら、結果的に会議のトップであるハイドリヒの言いなり。
人道的に???ユダヤ人の「最終的解決=絶滅」を目指すという狂気に飲み込まれていくさま。
虐殺に懐疑的な高官さえも、「最終的解決」は否定しない。
ハイドリヒに関する映画がここ数年多いのも、やはりこのあたりのキーマンであったのだろうと納得。
議論の多くが己の負担の心配と殺害方法の効率などの事務的なもので、
それは「最終的解決」ありきということで、
ユダヤ人への憎悪は、総統ヒトラーが言ったからとか、
第一次大戦後の社会・経済情勢から、だけではないであろう根深さが想われる。
なぜここまでユダヤ人は憎まれたのか。
その答えを求めてネットをさまよっても、ユダヤ寄りの答えが多いのは、
やはりユダヤ人のなせるワザなのか。
モーゼに始まり、ローマでも離散させられ、欧州に散らばった土地を奪われた民が、
金融などの商いに活路を見出し、国家を動かすまでになる強かさ。
イスラエルに正義はあるのか。
もっと頑張れば良かったのにドイツ人、と思ってる人もいるかもね。 -
ロスト・エモーションこの手の極端な設定の近未来SFが多かったリリース時に観ていたら違った印象だったかもしれませんが、今観ると結構良く出来ていて、シンプルに面白かった。感情を排除したはずの社会で、やっぱり感情が芽生えてしまい…(続きを読む)この手の極端な設定の近未来SFが多かったリリース時に観ていたら
違った印象だったかもしれませんが、
今観ると結構良く出来ていて、シンプルに面白かった。
感情を排除したはずの社会で、やっぱり感情が芽生えてしまい、
隠れて愛を交わし、追いつめられていく・・・
という、わかりやすくてありがちな展開なのに、
映像と演技の力で芸術的に高められていく。
ニコラス・ホルト、クリステン・スチュワートのビジュアルと、
徹底した白の世界が崇高なまでに美しい。
フォロー的に出てくるガイ・ピアースも箔をつける。
「ガタカ」の雰囲気に近い、
「ガタカ」のようなSFが観たかったという方におススメです。
-
【Blu-ray】レンフィールド嬉々としてドラキュラ伯爵を演じるニコラス・ケイジ。長年望んできた当たり役をゲットした感じ。ホラーコメディでドラキュラやるならもう彼しかいない。レンフィールド役のニコラス・ホルトもハマってます。レンフィ…(続きを読む)嬉々としてドラキュラ伯爵を演じるニコラス・ケイジ。
長年望んできた当たり役をゲットした感じ。
ホラーコメディでドラキュラやるならもう彼しかいない。
レンフィールド役のニコラス・ホルトもハマってます。
レンフィールドというのは
ブラム・ストーカーの1897年の小説・吸血鬼ドラキュラの登場人物で、
それをアレンジ&フィーチャーして再構成したとのこと。
「上司ドラキュラ」って言うと、会社員とかの設定で上下関係かと思っちゃうし、
「悪行の限りを尽くす」って言われても、ドラキュラだからまあ普通。
舞台が現代だけれど、昔からの主従関係で、
とにかく獲物を持ってこい、ってこと。
ヒロイン?にしてはそのまんまタートルズに出られそうなオークワフィナと、
ケイジ&ホルトのハチャメチャアクション。
ジャバジャバ噴出する血しぶきとぶっちゃける肉体のスプラッターコメディ。
いまどきCGだから凄いよね、と思ったら、
ほとんどが実写だという、作り手も楽しんじゃってる感じ。
悪役がイマイチなのでもう一つ盛り上がりに欠けますが、
退治されたドラキュラがまたまた戻ってきてくれますようにと思っちゃう、
楽しいケイジ&ホルトコンビの誕生でした。
参加しているグループが見つかりませんでした。